ケエツブロウよー伊藤野枝ただいま帰省中

劇団青年座第256回公演

作=マキノノゾミ
演出=宮田慶子
日程:2024年5月24日(金)~6月2日(日)
会場:紀伊國屋ホール

ものがたり

明治45年(大正元年)の夏、福岡県糸島郡今宿の海辺の家。

17歳のノエは進退窮まっていた。東京の上野高等女学校を卒業したものの、決められていた地元の男との結婚がイヤで、実家を飛び出したのが春の終わり。

女学校の恩師だった辻潤のもとへ身を寄せ、「青鞜」の平塚らいてうとも出会い、正式に離婚するために戻ってきたものの、親族はそろって猛反対。といって東京に戻る金もなく、毎日が針のムシロである。

そんなある日、ノエの姿が見えない。部屋から出てきたノートの切れ端には「どうせ死ぬならケエツブロウよ、かなしお前とあの渦巻へ――」と謎の文句が書かれている。さては入水でもしたか! 一同は大慌てでノエを探す。むろんノエは死んでなどいない。押入れの中に隠れていたのである。そこへ、東京のらいてうから待ちに待った金が送られてくる。ノエは「うちの人生はうちのもんばい。自分自身をもっともっと成長させたいんじゃ。もう二度とこん家には戻りませんけん!」と告げて、元気いっぱい再び故郷を出奔する。

それから三年、大正4年の秋、ノエは次男の出産のため、「二度と戻らない」はずの実家に再び戻ってくる。というより、これからのちは、たびたびシャアシャアと帰ってくるようになる。

パートナーも辻潤から大杉栄へと変わり、ノエ自身も「新しい女」から、無政府主義の著述家・活動家へと変貌してゆく。そのたびに振り回される親族や今宿の人々も、やがてノエの生き方を少しずつ理解してゆく。

大正12年、彼女が二度と帰省しなくなる年がやってくる――。

スタッフ・キャスト

スタッフ

=マキノノゾミ

演出

=宮田慶子

美術

=阿部一郎

照明

=中川隆一

音響

=長野朋美

衣裳

=半田悦子

舞台監督

=西村珠生

製作

=紫雲幸一

   
宣伝写真 =渞忠之
宣伝美術 =岩渕恵子
宣伝衣裳協力(那須凜) =オオソノレンジュ
 

キャスト

ノエ

那須凜

与吉(父)

=綱島郷太郎

ウメ(母)

=松熊つる松

ツタ(妹)

=松平春香

サト(祖母)

=土屋美穂子

代準介(叔父)

=横堀悦夫

キチ(叔母) =遠藤好
キミ(従妹) =角田萌果
世話役 =小豆畑雅一
辻潤 =伊東潤
大杉栄 =松川真也
村木源次郎 =古谷陸
西山錬太郎 =岡本大樹

東京公演日程

紀伊國屋ホール 2024年5月24日(金)~6月2日(日)
                                      
  5月 6月
  24日 25日 26日 27日 28日 29日 30日 31日 1日 2日
 
14:00  
  ◇◆  
18:30            
※受付開始は開演の45分前・開場は開演の30分前。

●夜公演割引(24日、29日、31日)
527日(月)終演後アフタートーク開催 
   登壇:マキノノゾミ、宮田慶子、那須凜 進行=杉山弘

【バリアフリーサービス情報】鑑賞サポート=舞台ナビLAMP
日本語音声ガイド(5/26、30|要予約) ガイドナレーター:尾身美詞
◆日本語字幕タブレット(5/30|要予約)  オペレーター:黒崎照
 ・台本事前貸出 ・受付での筆談対応 ・車椅子対応 ・介助者1名無料
※事前に劇団にご予約の上、ご利用ください。
 
チケット(税込) 全席指定 販売窓口
一般前売 5,500円 全窓口
夜公演割引
(24日・29日・31日)
5,000円 全窓口
当日 昼公演
当日 夜公演
6,000円
5,500円
当日受付
U30(30歳以下) 3,000円 青年座のみ取扱
U18(18歳以下) 1,800円 青年座のみ取扱
グループ割引(同一日4名) 18,000円 青年座のみ取扱

   
取扱先 問合せ先 取扱時間
劇団青年座 0120-291-481
ネット予約
土日祝除く 11:00~18:00
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