地の乳房

劇団青年座第214回公演

劇団青年座60周年記念公演 第3弾
 

作=水上勉
演出=宮田慶子


日程:2014年10月24日(金)~ 11月3日(月・祝)
会場:紀伊國屋ホール

 

ものがたり

大正7年夏、富山で起こった米騒動は小浜や京都にも飛び火した。
愛は、若狭の寒村で、この米騒動をみて死んだ祖母を見送った。
愛の父、宇助は地場産業を興そうと、田圃を手離し、あげく、失意のうちに死んだ。
宇助の面倒を看、妾に産ませた子まで引き取って育てる母しん。
母の後押しで、翌年愛はさんまい谷に住む棺桶作りの柿本角治のもとに嫁いだ。
角治の母いしは、25歳で盲目になったが、死ぬまで「ふれごと」をして村を歩いた。
いしの日常はいつも明るい生活の知恵があふれていた。
その中で5人の子供を産み、乳までつかる汁田(しるた)にしがみついて生きていった。
戦争も終わって平和な時代がやって来た。家族はみな無事に生き残った。
さらに時は過ぎ昭和45年。
義母いしも、夫角治も死んだ今、年老いた愛は、
ひとり残されて原子力発電所が次々に誕生する若狭の変貌の中に生きている。
しかし、時代の波は、愛の5人の息子たちをも飲み込んで激しいうず潮の中に巻き込んでいく――。
 
2004年9月8日水上勉は85年の生涯を閉じた。青年座50周年の年。そして没後10年。
『地の乳房』は初演後30年、三度目の上演が巡ってきた。
「過疎辺境と文明燗熟消費都市。どっちも人の子が生きる混沌世界である。
極楽とするも地獄とするも、みな人の子の自由だ。」と、
1980年代(昭和末)に語った水上勉。
私達は2011年3月31日未曾有の東日本大震災、
そして原子力発電所崩壊に遭遇し、今を生きる。
舞台は世界に例のない数の原発を抱える若狭の一寒村である。
大正7年から昭和45年、原子力発電所誘致に沸く村に生きた、愛をめぐる物語。

さんまい谷にねむります
母に捧げる鎮魂の詩

スタッフ・キャスト

スタッフ

=水上勉

演出

=宮田慶子

美術

=伊藤雅子

照明

=中川隆一

音響

=高橋巖

衣裳

=半田悦子

舞台監督

=尾花真

製作

=水谷内助義、紫雲幸一

 

キャスト

=野々村のん

久助

=山野史人

利左衛門/弘

=平尾仁

藤吉/清

=高松潤

しん

=増子倭文江

鉱太郎

=前田聖太

和尚 =嶋崎伸夫
嘉助/嘉吉 =桜木信介
市蔵/勇 =横堀悦夫
角治/護 =小豆畑雅一
順造 =五十嵐明
宇助 =堀部隆一
いし =津田真澄
ひさ =加茂美穂子
りつ =土屋美穂子
かね/弘の妻 =泉晶子
たね/護の妻 =大須賀裕子
乞食女/清の妻 =黒崎照
小娘 =田上唯
小西 =加門良
上等兵 =和田裕太
=大家仁志
勇の妻 =佐野美幸
太郎助 =田中耕二
鉱太郎の子供時代 =佐藤宏次朗(劇団ひまわり)
千吉の子供時代 =泉光(劇団ひまわり)
清の子供時代 =大河原爽介(劇団ひまわり)

公演日程・チケット

紀伊國屋ホール 2014年10月24日(金)~ 11月3日(月・祝)                            
  10月 11月
  24日 25日 26日 27日 28日 29日 30日 31日 1日 2日 3日
 
14:00        
18:30              
受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前。
 
チケット(税込) 全席指定 販売窓口
一般 5,500円 全窓口
学生 3,500円 青年座のみ取扱
*学生券をお求めのお客様は、当日受付にて学生証の確認をさせていただきます。
   
取扱先 問合せ先 取扱時間
劇団青年座 0120-291-481
ネット予約
土日祝除く
11:00~18:00
キノチケットカウンター 紀伊國屋書店新宿本店5F
店頭販売のみ
10:00 ~ 18:30
チケットぴあ 0570-02-9999
Pコード 438-030
オペレーター対応
10:00 ~ 18:00
ローソンチケット 0570-084-003
Lコード 37569
0570-000-407(オペレーター対応)
オペレーター対応
10:00 ~ 20:00
イープラス ネット販売のみ  
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