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372号(2006年1月1日発行)より抜粋

年頭所感

今年は私の再出発の年
 最近めっきり足が弱くなった。肺気腫は元来の持病だが、朝起きて前日の疲れが取れている午前中が、歩くと長続きしないし全く息苦しい。それが午後になり、夜になると少しずつ楽になり声も出てくる。それが分かったから朝は六時なると起き、うつらうつらしながらも何とか座椅子に坐っていると、食欲も湧きひげも剃ろうという気になってくる。
とにかくそんな状態だったので、相当に長いスケジュールであったが、昨年は二本の芝居を無事務める事が出来た。
劇団も創立して五十年以上も経過したが、創立者の私も今年傘寿を迎える事になる。感覚としては若い頃とちっとも変らないのに無理に八十才を押しつけられるような思いで、体力の非力はともかくいささか不満の思いもある。然し若ブッていた所でそれは手前勝手な事で、若い連中とよく相談した挙句、今年から代表取締役を交代し、新しく会長として劇団の芸術上の代表に専念する事にした。
これで劇団経営の主流は若い連中に任せ、私は芸術上の運営と演技者としての自分の活動に専ら力を注ぎながら余生を送ることになる。正直言うと役者が面白くなったのは此の年になってからで、体が動かず息も続かずの状態で全く皮肉な話だが、長い間のキャリアのお蔭で、声だけはアーティキュレーションはともかく大きな声が稽古をしている間に必らず出てくる。役者として有難い事である。
今年も予定としては『パートタイマー・秋子』の東京近郊の旅公演が十二月にあるが、その外にも出来る可能性がある芝居に廻り会えれば是非とも参加したいと思っている。
何はともあれ俳優森塚敏としては、新しい再出発の年に今年はなるのである。

【森塚敏】

2005年年度表彰

第37回
劇団賞
第38回
中台賞
第38回
中台賞
第38回
中台賞
第1回
大塚賞
那須佐代子

『妻と社長と九ちゃん』の春日美奈子、『夢・桃中軒牛右衛門の』の槌の演技に対して
若林久弥

『妻と社長と九ちゃん』の伊藤勇人の演技に対して
小豆畑雅一

『夢・桃中軒牛右衛門の』の馬右衛門の演技に対して
尾花 真

『妻と社長と九ちゃん』、『こんにゃくの花』の舞台監督に対して
松熊明子

『こんにゃくの花』の遠山智子、『夢・桃中軒牛右衛門の』の波の演技に対して
第26回
新人賞
第16回
初井賞
第30回
映放賞
大塚國夫賞新設について
一九八九年、『国境のある家』の舞台を最後にこの世を去った故・大塚國夫を記念して今年度より大塚國夫賞を制定いたしました。これは生前から大塚國夫の絶大なるファンの方からのご寄付を基金とし、対象は年間の活動努力を評価された女性座員と致します。

劇団員昇格(2006年1月1日付)
【演技部】
 川上英四郎・高義治・高松潤
【文芸部】
 須藤黄英

演技部・津嘉山正種は2006年1月1日付をもって座友となりました
豊田 茂

『夢・桃中軒牛右衛門の』の師範学校の学生の演技に対して
田島俊弥

舞台『四谷怪談』の出演に対して
小林正寛

連続ドラマ『世直し順庵!人情剣』及び『1リットルの涙』のレギュラー出演に対して

劇団ニュース

入団
〔映画放送〕石丸謙二郎1/1付。
入社
〔映画放送〕広瀬威一郎12/1付。
〔映画放送〕堀地真紀 1/1付。
退団
〔演技部〕青羽剛11/30付。
退社
〔映画放送〕堀井つかさ12/31付。
訃報
〔演技部〕内山裕子のご尊父内山茂義さん。
〔映画放送〕守屋俊郎の御母堂小形泰子さん。
舞台公演の外部出演
坂口進也
「酒呑童子」11/25〜11/30・野方区民ホールウィズ
山本美也子
「不感症の夜」10/19〜10/23・サンモールスタジオ
坂口進也
「夜の辛夷」12/15〜12/18・深川江戸資料館
児玉謙次
岩崎ひろし
「ミュージカルグランドホテル」1/6〜1/24・東京国際フォーラムホールC
ひがし由貴
「魔女」1/7〜1/8、1/14〜1/15・中目黒楽屋
檀臣幸
松川真也
「獅子を飼う利休と秀吉」1/10〜1/15・兵庫県立芸術文化センター、1/21〜1/26・サンシャイン劇場
石井揮之
「ドドミノ」1/22〜1/31・地方公演、2/3〜2/4・駅前劇場
石母田史朗
「ガラスの動物園」2/9〜2/26・新国立劇場
山路和弘
「アンナ・カレーニナ」2/9〜2/16・ルテアトル銀座、3/4〜4/2・地方公演
檀臣幸,松川真也
高畑淳子,長谷川稀世,加茂美穂子
「越路吹雪物語」3/4〜3/14・大阪松竹座、3/17〜3/28・日生劇場
山本美也子
岩崎良美
「細川たかし特別公演浪花任侠噺情けは殿のためにならず」3/5〜3/26・新歌舞伎座
小豆畑雅一
「チュチュ」3/16〜3/19・明石スタジオ